まんま猫

僕のママは
とっても頭がいいんだ。




どうやったら人間のおばちゃんが言うことを聞くかも知ってるんだ。











そして今日は僕が
ママについてお話するように言われたのに
人間のおばちゃんが　
『おまえはよく動いて写真が撮れないからあんまりいい写真がないよー』

って言うんだけど、
きっとそれは

カメラの腕が悪いだけで僕はちっとも悪くないんだ。








僕の得意技はこの茶色のでっかい塔をお家にするために倒すんだ。

この中でゆらゆらしながら寝たり、水玉と取っ組み合いしたりするととっても面白いんだ～。













ママはたまにこっちに住んでるおねぇちゃんたちとも会わないといけないんだけど、
ちゃんとママは

『お世話になっております』と言ってじぃぃっとしているんだ。












この黒白のチビのおねぇちゃんもビクビクしながらこっち来るんだけど、このおねぇちゃんおっかしいんだー。

ママが
『あれはもとは
本物の野良猫ね』　
って言ってた。僕たちよりも
ビクビクしてておかしー！









もう一人の
おねぇちゃんが
僕たちのところに来ようとしたら
ママは　『すみません』
って言って
守ってくれるんだ。



でも絶対怒らないから
人間のオバチャンがもう
ママはとってもお利口さん！
ってさ。






この前ね、僕が隣の部屋に住んでいる
でっかいタヌキを見に行ったら

タヌキが近寄ってきたから
僕は戦おうとしたんだ。

タヌキは恐ろしくでっかくて
ビックリしたけど
僕は男の子だから
怖くないんだ。







するとおばちゃんがドアを
あけたから仕方なくママの
ところに行ったんだ。





そうしたらママが


『家の子がなにか？』

って、ズンズン中に入って

タヌキはずっと黙ってた。



ママは頭もいいけど
とっても強いんだ。

唸らなくてもみんな言うことを
聞くんだよ。

思わず僕は後ろで
笑ってやったよ。タヌキを！

　








でもママはそんな後ろで
笑っていたらダメよ。

って言うんだ。
ママの言うことは絶対だから僕はもうママの後ろで笑ってはいないんだ。

ちゃんと
自分でやっつける。


水玉は女の子だから
僕が今は守らなきゃいけないんだ。







あっ、そうそう


人間のおばちゃんからの伝言。


水玉は女の子。
って言えってさ。

初めから女の子って言っているのにさ。
おばちゃんカメラもへたくそなのにこんなバカだと思わなかったよ。
もう！









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